Inkscape Output CMYK

outputpro_extension_i

概要

Inkscape は標準でCMYKに対応していません。RGBからCMYKに変換するにはGimpのプラグインを使ったり、Scribusで変換させたり、ウェブサービスで変換する方法があります。印刷などで業者に依頼する場合は、殆どの場合CMYKでの入稿です。RGBで入稿できるところもあるかもしれませんが、業者さんで変換されています。Windowsには対応していないのですが、Linuxで動くCMYKで出力できるエクステンションがあるので紹介します。

追記 2012/07/03

Windowsでも変換可能なエクステンションもあります。ImageMagickもインストールする必要がありますが、これについてはまた気が向いた時に書きます。

環境

  • Ubuntu 12.04 LTS

Step1 : Linuxを起動

今回使うエクステンションはWindowsには対応していないので、LinuxでInkscapeを起動する必要があります。

Step2 : pyqt4をインストール

エクステンションの中でpyqt4を使っているのでインストールしないとエラーになります。

sudo apt-get install python-qt4

Step3 : OutputPro エクステンションをインストール

参考:http://jonata.org/inkscape/outputpro/ (作者のページ)

ダウンロード:https://github.com/jonata/Inkscape-OUTPUT-PRO/zipball/master

次のどちらかにインストールします。

  • /usr/share/inkscape/extensions/
  • .config/inkscape/extensions/

ここからはちょっと端折って書きます。

Step4 : iccプロファイルのダウンロード

http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=3680

上記からダウンロードして、下記に配置します。

/usr/share/color/icc/

もしくはrpmからインストール(未確認

Step5 : カラーマネジメントの設定

Inkscapeの設定からカラーマネジメントの設定を行います。

さらにドキュメントの設定でiccを追加しておきます。

Step6 : 色の設定

フィル/ストロークの設定で塗りをCMSから設定

Step7 : エクスポート

エクスポートの形式は今のところjpgのみだと思いますが、エクステンションの作者が他の形式にも対応させていくと思われます。

エクステンション>OutputPro

screenshopt_cmyk1

screenshot_cmyk

ここでExportarをクリックすれば保存先を選択することができます。

細かな設定もできるようですが省略します。

テスト出力

test

注意

メニュー等はすべてポルトガル語で書かれています。

日本語化するには、ファイルの中のポルトガル語を日本語に書きなおすしか今のところ方法はわかりません。翻訳のファイルはソースコードにありますが、コンパイルした時にmoファイルに変換されてるような気がします。

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